過去問5年分を繰り返し行う、という予定で始めた過去問も最後の1年度となりました。平成29年度が終わったら各過去問の2周目に入ります。
平成29年度 試験Ⅰ 問題1〜5の結果は くじけそう!です
過去2年分の試験Ⅰの特に試験Ⅰはとても調子が良くスタートできていたので、自分的に「試験Ⅰは得意なんだ!」と思っていました。しかし今日行った平成29年度試験Ⅰ問題1〜5の結果はとっても悪く、、「あーもう5年目なのに…これじゃぁ受からないよ」と思ってしまいました。
とりあえず結果は50問中33問正解の66%でした。いつも前半は良い方なのでこれだと試験Ⅰ全体でどうなるのか心配になってきました。
平成29年度 試験Ⅰ 問題1〜5 のメモ
絶望していてもどうにもならないので、間違えたところを振り返りたいと思います。
問題1(2)句末での無声化
まず「句末での無声化」の意味をはっきり分かってませんでした。
無声子音に「い」「う」がついた音が語末や句末に来たときに、母音がかすれて聞こえる。
き・く・し・す・ち・つ・ひ・ふ・ぴ・ぷ・しゅが語末に来たとき。
ということです。
問題1(12)否定の焦点
これが解説を見ても全然わからなかったので、どうしたらいいかと長時間考えました。
「否定」しているものは「何か」
という問題だと思います。
- わざとぶつけたんじゃない じゃない→わざと
- 悲しくて泣いているんじゃない じゃない→悲しくて
- 外に出なかった なかった→出
- 車で来ていないので ない→車で
- すべてが分かったわけではありません ありません→すべて
のように 3.は「出る」という動詞を否定しているがそれ以外は動詞以外を否定しているということで3.が正解となっています。
4.の車で来ていないので の ない が車で を指しているというところが 来て いない に思え、どうしても分からなくて一生懸命に考えました。
この文の意味としては「車では来ていない(でもその人は来ている)」と推測できるので否定の焦点は「車」にある、ということで、4.は「車で」を否定しているということ、ですね。難しいです!
問題の読み込み、テクニック不足による不正解
今回も知識不足だけでなく問題の読み込み不足や知識不足による不正解も多くありました。
問題3-B(6)ABの対立
ABの対立 というフォーマットの意味を漠然としか理解していませんでした。意味は
AもBも存在するが形が異なる場合 = 対立
です。
問題3-D(19)生産性 の解釈
選択肢に 生産性 という語があり、この解釈が正しくなかったため正解できませんでした。なんとなく「生産性」というと、工場や会社で「何かをたくさん作れるかどうか」ぐらいのぼんやりとした意味でしか捉えられていませんでした。しかし日本語教育能力検定試験では
生産性=生産すること、作り出せること
と考えるべきと思いました。
問題4 問5、問題5 問1 問題文、選択肢を注意深く読むべきだった箇所
問題4 問5はOPIの説明として適当なもの、でした。選択肢に
インタビューを使って学習者の言語知識を判定する。
というものがあり、これを選んでしまいました。この選択肢は 言語知識 という部分が引っかけで、OPIで実際にはかるのは 会話能力 なので、言語知識と書いてあるこの選択肢は不正解でした。
言語知識 は 言語+知識 という両方ともかなり幅の広い意味の単語なので「言語の勉強はもちろん言語知識という範疇に入るよね」と勘違いしがちです。OPIの様に特定の能力を測るテストの時などの選択肢には十分注意しないと間違えてしまいます。
問題5 は「語彙の習得と学習」に関する問題で、問1は問題文に「使用語彙」という言葉がありました。しかし、1問目だったためにこの言葉については特に意識せず、 語彙を習得するためには? という頭で選択肢を探してしまい、
一般的に使用頻度が高く、日常生活に必要な語彙
というかなり幅の広い誰でもそうだよね!と言いそうな選択肢を選んでしまいました。しかし、正解は
ある個人がコミュニケーションで運用できる語彙
でした。「使用語彙」とは、ある個人が話したり書いたりした際に使える語彙のこと なのでこちらが正解です。
2問とも、誰が見てもそうだよね?大正解!と思えるような感じの選択肢を選んでしまい不正解でした。テクニックとして 誰が見てもそうだよね?大正解! と思ったときは、問題や選択肢にひっかかりそうなところはないか?と見直したいと思います。
今日の勉強時間など
勉強時間: | 3時間0分 【累計:75時間55分】 |
---|---|
勉強内容: | 平成29年度日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題1〜5 |
明日の勉強予定: | 平成29年度日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ 問題6〜 |